大宮南支部 2024年8月例会

野原氏は、42歳の時、留学相談・斡旋の最初の会社を立ち上げます、51歳の時に廃業します。入会していた同友会も退会し、その後3年間は、ホテル清掃などの仕事を休みなくこなして、ただ借金を返済する生活を送っていたといいます。

それでも、家族や、同友会の先輩経営者から聞いた「何とかなるんだよ。」という言葉を支えに、人生を諦めずにいたところ、54歳の時、知人のホテル清掃会社を一緒に事業再生する機会に巡り合い、野原氏は、現在のホテル清掃専門の会社を設立します。

2度目の起業です。同友会に再入会し、経営指針セミナーを受講し、「会社は社会のもの」、「社長は会社の継続と社員の給与を上げる責任がある。それが社長の仕事。」という言葉に出会い、稲妻に打たれ、現在に至ります。

 報告を聞き、野原氏が、これまでの経験を経て、一層真剣に社員と向き合い、社員を軸とした会社の経営を志向していると感じました。

社長からの一方通行のコミュニケーションではなく、社員のやりたいことや思いを聞いた経営を心掛けるようになると、社員も会社や社長を信頼するようになり、両者の間に確かな信頼関係が構築されていったように感じました。

野原氏の人生に対する向き合い方、経営や社員に対する向き合い方を聞き、感じること、考えることが多い実りの多い例会でした。

大宮南支部 布施 俊輔 記

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