大宮南地区 令和3年7月例会
7月例会担当のイノベーション委員会により、株式会社木下製餡 代表取締役 木下氏 により「全社一丸で走り続けたコロナ禍の1年間」のテーマで報告を頂きました。
それは、まさしく当委員会が皆さんにお伝えしたいイノベーション経営そのもので、素 晴らしい例会に成ったことを報告致します。
まず、(株)木下製餡は昭和6年創業の業歴90年の歴史ある会社で、木下氏は平成 22年から代表を務め3代目に当たります。
これまでは、多少の波は有りましたが「私達はあんこと共にお客様に感動をお届け致し ます」の経営理念の基、多くのお客様に恵まれ順調に業績を伸ばしてこられました。
また、お客様に感動をお届け続けてこられたからこそ、90年と言う長寿企業で在り続 けているのだと思います。
しかし、近年の業界の需要減、ネットの普及等の外部環境の変化により、展示商談会や 海外販売のなどの取り組みを始めだし業績も順調になってきました。
ところが、コロナ禍という今までに経験したことが無いような逆風を受け、売上前年比 48%減という状況に一気に見舞われてしまいました。
その様な中でも、社員の雇用維持や給与補償、経費の削減を行い社員と共に一つに成り 「木下製餡事業再構築」により仕事の選別や、「わくわく活動取組シート」の作成を行 いました。その結果、社員の自主性、積極性が生まれ良い社風づくりへとつながってい ます。
それに呼応するように、新しく取り組みだしていた海外販売の事業も拡がりを見せたり 、地域生産者と協業した商品化も軌道にのり事業再構築は順調に進んでおり、これから もお客様に喜んでいただくために革新し続けて行きたいとの事でした。
以上の報告を受け、G討論は報告の感想交流、「コロナ禍でどんなイノベーションに取 り組みましたか?」のテーマで会員各自の事例の交流を行いました。
それぞれ各社がイノベーションに取り組んだ多くの事例として、例えば、「DX化を進め た」「新しい協業先や市場を開拓できた」「この機に積極経営を行った」等の数多くのすばらしい事例が発表されました。
最後に成りますが、「イノベーション」は現状を変えて新たな・・・に取り組むわけですが、変えることの難しさ、新たな何かへのリスクを考えてしまい積極的に取り組み難いところが有ります。
2021年7月29日